中学生になった皆さんに期待することは,「伝え合うこと」「響き合うこと」「高め合うこと」です。世の中にはいろんな人がいて,それぞれが異なる考えや価値観を持っています。自分の当たり前や普通が,他の誰にも通用するとは限りません。そんな人たちとコミュニケーションするには,まずお互いに考え感じたことを「伝え合う」ことが必要になります。そこでより良く分り合うことができれば,他の人と心が「響き合う」という素晴らしい経験ができるかもしれません。そういう仲間と知恵と力を合わせて目標に向かっていく日々が,お互いを「高め合う」ことになっていくのだと思います。 紫波西学園となった西の杜小学校と紫波第三中学校は,探究の対話(p4c)によるお互いの信頼感・安心感を土台に,「伝え合い 響き合い 高め合う」授業に取り組み始めました。それは,心がつながる学びです。日本中,そして世界中の人とつながることができる人を育む学びです。現在,世界には約78億もの人々が住んでいます。皆さんが生きる世界は,これから先,どんどん広がっていきます。だからこそ,これまで一緒に育ってきた友達と過ごすこの三年間のうちに,互いに思いや考えを伝え合い,響き合い,高め合う学びを重ねるのです。そうすれば,どこへいっても新たなつながりをつくり,自分らしく生きていくための力がつくと思うのです。そうやって中学校の3年間を過ごし,より良い未来を創る力をつけて,世界に羽ばたいていくことを願っています。
始業式〜上級生に期待すること
最上級生となった3年生,中堅学年となった2年生は,昨年以上に自分自身に期待する気持ちが大きくなっているのではないかと思います。部活動のこと,勉強や進路のこと,行事のことなどに思いが巡っていることでしょう。どうかその夢や目標を実現させるためにどうするかを,自分の言葉で語ってください。そこに魂を込めて物事に取り組んでください。結果はどうであれ,その過程に皆さんの成長があるのだと思います。
特に1学期は,みんなで取り組む行事や活動が目白押しです。みんなの力を束ねるには,言葉の力が必要です。それを鍛えるには,人前で自分の考えをしっかり述べることです。その理由や根拠も丁寧に説明することです。「私はこう思います。それはこういう理由です。だからこうしたいのです。」そういった話し方を心がければ,互いの思いや考えをよりよく理解し合うことができます。それがコミュニケーションの基本です。互いの視点や立場がわかれば,大事だと思うことは人によって違うことがあることも,受け入れることができるでしょう。それは自ずと互いを尊重し合う態度につながります。
ただし,無理強いはしないことです。p4cのルールにもありますね。話したくない時はパスできます。話せなくても一緒に考えていることが分かれば,仲間の一人として受け入れられます。だから,互いの表情をよく見みながら,相手を受け止めましょう。そうすれば,誰もがそこに安心していられるようになります。そうやってみんなの心がつながれば,紫波三中は行事でも,部活動でも,素敵な力を発揮するのではないでしょうか。 言葉は心の表れです。自分の話したことに責任を持ち,行動にもつなげていって欲しいと思います。そうやって自分で考え行動する上級生は,きっと下級生から尊敬の眼差しで見られることでしょう。そんな2・3年生の皆さんのこれからのリーダーシップに大いに期待しています。

