リーディングDXスクール事業

GIGA端末を活用する全国の学校が実践できる事例を創出するために、文部科学省では小中高等学校約200校を指定し、事業を推進しています。西の杜小学校と紫波第三中学校は指定校になります。

事業内容の概要については、下記のサイトをご参照ください。

リーディングDXスクール (mext.go.jp)

紫波町のICT活用研究委員会のこれまでの実践については、下記のサイトをご参照ください。

紫波町教育研究所 (office.com)

【令和5年度 岩手県教育研究所発表会】

 2/8(木)、標記発表会「特設分科会3 教育の情報化」において、紫波西学園・紫波町教育研究所を代表して西の杜小学校佐藤校長、紫波第三中学校角谷校長、紫波町教育委員会小林指導主事の3名が発表してきました。内容は、「日常的なICT活用について~リーディングDX事業の取組から~」と題して、小学校・中学校の実践事例を中心とした発表です。

 中学校では、総合的な学習の時間「ふるさと学習」、中学校1年生数学科、同じく理科、そして生徒会活動の実践を発表しましたが、今回は、生徒会活動について紹介します。

その1:チームズに『紫波三中全校生徒チーム』を作成し、生徒間で様々な交換をすることができ   るようにしています。生徒総会の議案書は紙媒体の印刷ではなく、全生徒がタブレットにダウンロードし、持参しています。質問意見を述べる生徒の中には、議案書の隣に発言内容を貼り付け、活用している者もいます。資源の節約にも役立ち、このこと自体が環境教育の一環にもなっています。

その2:生徒会執行部が、Microsoft Forms を利用した「ふわふわ言葉」のアンケートを実施し、エクセルにより集約しました。結果はTeamsを通して、全生徒に共有されました。このアンケートは実施から集計まで生徒会執行部が行っています。生徒自らが考えて動くことで、主体性を育むことにもつながっています。結果をもとに生徒会執行部は校舎内30か所に「ふわふわ言葉」を掲示しました。自分たちで考えて実施した取組が全生徒の目に入ることによって、生活改善が図られ、暮らしやすい空間を自分たちで創り上げているという実感をともなうことを今後も期待しています。

【2023年度の実践から】

 2年生の総合的な学習の時間「ふるさと学習」の研究授業の一場面です。この時間の課題は「職場訪問における自分の課題を解決するためには、職場の方にどのような質問をすればよいだろうか」。各自でロイロノートに書き込んだあと、同じ職場を訪問するグループで話し合いをしてなかみを共有し、整理・分類したものをスクリーンに映し出して発表しました。研究協議の指導助言において、瞬時に意見を共有するには、Jamboard(ジャムボード)を使う方が便利であることを学びました。後に1学年がJamboardを使い、グループ協議を実施しています。

【2022年度の実践から】

昨年度の実践です。姉妹都市を提携している東京都日野市の日野第四中学校生徒会執行部と本校生徒会執行部がリモートで交流をしている様子です。今年度は12月に行われたたきび祭に本校から代表2名が参加し、紫波の米を販売することが出来ました。

【つい最近(3学期)の実践です】

3学期に行った3年生社会科(公民的分野)の授業では、「国際問題の解決には国際社会の協力が必要である」という課題について、生徒は前時からその根拠を調べ、多面的・多角的に考察し、ロイロノートにマッピングしました。マッピングが終わったグループから、各々が作成したマッピングについて、発表し合い、協議して、さらに理解を深めます。そして、修正等を加え、完成したノートは、提出箱に提出します。提出まで終わった生徒は、評価問題に取り組み、学習内容の定着を図りました。実は机間指導をしている担当教諭は、校長との面談において、「年度当初より、自分自身がICTを有効に使えるようになり、子どもたちの意欲も増してきたことを実感している」と話しています。この実践はまさに個別最適な学習に一歩近づいている授業実践だといえます。