命の授業を行いました

終業式の日の午前中,「精神科医として 今,中学生に伝えたいこと〜ネット・ゲームが人間関係に及ぼす弊害〜」と題して,未来の風せいわ病院 理事長 智田文徳 先生による特別授業を行いました。
目標は,この会場にいる全員が、これから先もインターネット・ゲーム依存(障害)にならないこと。「もうやめて」と注意されても聞く耳を持たず,自分ではやめられなくなるのが「依存」。それは病気であり治療が必要な状態であることを,実例や脳科学の知見を紹介していただきながら学びました。
理性(心のブレーキ)が発達する25歳ころまでは,子供に依存性の高いもの(法律で禁じられているお酒やギャンブルや未だ法律が定まっていない依存性の高いゲーム等)を与えるのは危険であることを,子供も大人も知っておかねばなりません。
また,ネット・ゲーム依存になりにくい人・なりやすい人の特徴も教えていただきました。

なりにくい人の特徴なりやすい人の特徴
自分の良いところも、 悪いところも知っている
学校に自分の居場所がある
悩んでいる時や困った時、 人に頼ることができる
ひとりぼっちの人

そして,依存症になりそうな人,つまり孤立している人や,何かに悩んでいる人がいた時,傍にそっといるだけで,スクールカウンセラーのように相手をわかろうとすること,その人に心を傾け,話をじっと聴くだけで,友達の大きな力になれることも学びました。

本校生徒の中にも,夜更かしをしてゲーム漬けになり「依存症の崖っぷち」にいる生徒がいるかもしれません。今日の学びを忘れずに,この夏休みを過ごして欲しいと思います。